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2005年12月 7日 (水)

冬虫夏草

○冬虫夏草

 子嚢菌類のキノコ(胞子)が昆虫(一般には鉢、蝶、蛾、蜘蛛、甲虫類などの幼虫、さなぎ、成虫)に寄生したその体内に菌核を充満させ、時期がくるとその頭部や間接部から棒状の子実体を伸ばしたものを総称して冬虫夏草(和名=フユムシナツクサタケ)というが、健康食品の場合は後述のように範囲を限定して用いている。冬虫夏草の文字は、夏になって虫がキノコに変ずる用を表しており、中国では虫草とも呼び、四川、青梅、チベット高原地帯が産地として特に有名だが、わが国固有の20数種(クモタケ、セミタケ、カメムシタケなど)や中国特産の60数種を合わせて世界的には350~400種ほどが知られる。虫体をつけたまま採集して、全体を陰干しにして用いる。

 中国の薬書としては1757年に発行された清の呉儀洛の本草従新以来、古典にたびたび顔を出すことになる冬虫夏草は、秦の始皇帝や楊貴妃が不老長寿を願って求めたと伝えられるように、伝統的に滋養強壮の高貴薬として尊重されたようであるが、その薬効について本草従新では、肺、腎を補う...としている。これよりも30年ほど前(享保13年)に、わが国へ中国から冬虫夏草がもたらされたことが聊需志仕外集に記録されている。

 近年のわが国におけるとの研究は、検体入手の道がついた20年ほど前から始められたが、やがて中国から中枢神経への作用(喘息・咳嗽など)、糖尿病の改善などエネルギー代謝の調整作用、精力強壮作用など、万能とさえいえる効能が伝えられて以来、多くの研究者や研究機関によって抗ガン作用を始め、虚弱症・貧血症・インポテンツなどへの有効性、血圧調整作用、気管支拡張作用など画期的な研究成果が次々に報告されてきた。その過程で薬効随一の評価を得てきたのがチベット高原で採取される天然産品で、これはバッカク菌が蝙蝠蛾の幼虫に寄生したもので、この種を特定して冬虫夏草と呼ぶこともある。

 しかし、どの種類であっても天然品は希少資源で十分に需要をまかなうことができないために人工栽培も試みられ、北京医科大学や日本では吉井菌学研究所などで成功している。

 一方、天然品のように子実体を育てるのではなく、人口の培地で菌糸体(キノコでいえば地下部分)を培養して純粋な有効成分を得ようとする菌糸体培養の試みが浙江省の杭州保霊健康食品公司で成功し、定評ある青海産種の菌株を用いた高品位の製品が供給され始めている。浙江省中医研究所などの成分分析によれば、天然品の特有成分であるコルジセピン、ウラシル、ウリジン、アミノプリン、エルゴステリンなどの含有量は全く遜色がないという。同様の菌糸体培養は日本でもハナサナギタケを用いて成功し、医学的に貴重なデータが集められている。

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